インフルエンザについて
インフルエンザは風邪の一種で特効薬はありません。(タミフル、リレンザ等の薬は予防薬としての効果が主であり、症状を1日だけ短くする効果しかありません。ラピアクタ注射は重症時使用)
インフルエンザが治る条件は唯一、体内で抗体(体の防御力)ができてからです。抗体ができるまでは、38~39度台の発熱などの症状が3~5日どんな薬を服用しても続きます。
治療は対症療法であり、自宅で安静にして水分を中心に摂取する事です。風邪薬は症状を緩めるもので、早く治すものではなく、抗生剤を服用してはだめとの風説が出ていますが、こじらせるなどの場合は積極的に使用しなければいけないので、医師の判断です。
症状出現中は自宅安静が絶対で、症状が出現してから5日間経過後、または解熱後2日後(学童は3日後)が通勤・通学停止の時期です。
ワクチンはA型2種類、B型2種類が含まれています。一冬に4種類以上のインフルエンザにかかる可能性があると言う事です。また、ワクチンを作る前に、冬に流行る種類を推定して作るので、予想が的中する確率は80数%です。
ワクチン接種回数の原則は2回以上ですが、インフルエンザワクチンは複数回接種しても抗体形成(効く力を作る)に変わりはないので、成人は1回接種が基本です。(子供も同様ですが、子供は免疫力が弱いので2回することになっています)
ワクチンの効果が現れるのは、接種後2~3週間経過してからなので、流行期の少なくても1か月前までに受ける必要があります。(しかし、インフルエンザ流行の時期が不定期になっていますので、できるだけ早く受ける事をお勧めします)
ワクチンが効く割合は、50~80%程度です。(子供は10~30%程度)予防の基本は手洗い、うがいの励行とマスク装着(感染予防の為)です。